外用レチノイドでニキビ治療

 

ニキビができてしまったらまずは生活習慣の改善やストレス発散でホルモンバランスを整えることから始めるのが先決ですが、症状が悪化し炎症がなかなか治らない場合や、痛みがある時は皮膚科医に相談すると良いでしょう。

 

皮膚科で処方される外用薬(塗り薬)に外用レチノイドという薬があります。レチノイドとはビタミンA誘導体の事で、この外用レチノイド(ディフェリンゲル)はニキビの標準薬として世界80カ国以上で使用されており、保険が適用されます。

 

外用レチノイドの主な成分はアダパレンで、アダパレンはニキビ治療において優れた効果を発揮します。

 

これはニキビに直接塗る薬で、ニキビの初期段階である白ニキビ・黒ニキビから、炎症を起こしている赤ニキビまで幅広く治療することができます。

 

レチノイドは積極的に角質を剥がし、皮膚の基底層まで働きかける作用がある為、コラーゲンの生成とキメ細やかなふっくらとしたお肌に導く効果が期待できます。

 

ただしピーリング作用があるので使用中は強い紫外線を浴びないよう注意が必要です。また、妊娠中の方は使用することができません。

 

レチノイドはもともと血液中に存在するものなので、アレルギーがある方でも安心して使うことができますが、角質を剥がすなどの高い効果がある薬なので副作用として軽度の皮膚の乾燥、ピリピリ感、かゆみ、赤み、皮むけなどの症状がでることがあります。

 

殆どの場合は2週間ほどで治まるので、医師の判断のもと問題ないようでしたら中断せずに長い時間をかけて治療していくことがおすすめです。

 

症状は外用レチノイドだけで治まる場合もありますし、ニキビの状態によっては飲み薬などを併用して治療することもあります。

 

ニキビで病院に行くことに躊躇してしまう人も多いかもしれませんが、放っておくとどんどん悪化してしまったり、またニキビは内臓機能低下のサインでもあるので、気になったら皮膚科医に相談のうえ正しく治療をおこなっていきましょう。

 

 

 

 

 
ニキビ

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