イオウによるニキビ治療
イオウとは身体の中で、その大部分がタンパク質やアミノ酸の構成要素になるなど、とても重要な役割を果たしているミネラル分です。
イオウには健康な毛髪、爪、皮膚などをつくる働きがあり、食べ物からは肉、魚、卵、牛乳などタンパク質の豊富な食品から摂ることができます。
イオウはバランスの良い食事をとっていれば不足することはあまりありませんが、不足すると皮膚炎になったり、しみができる、爪がもろくなる、抜け毛が増える、関節が弱るなどの症状がでる恐れがあります。
温泉にもイオウはよく含まれており、古い角質を取り除く効果があることからお肌がツルツルになる美肌の効能がうたわれています。
イオウの効果
ニキビにおいてのイオウの効果は角質を柔らかく剥がれやすくして毛穴のつまりを防いだり、皮脂の分泌を抑え乾燥させることでニキビの悪化を防ぐ効果があります。
また、ニキビの原因となるアクネ菌などの雑菌の殺菌・消毒・鎮静作用があります。
イオウを使ったニキビ治療薬
イオウは市販のニキビ薬やローション・クリームなどの化粧品に配合されていることが多いです。イオウが含まれているローションは2層に分かれており、上層部の透明の液体と沈殿しているイオウをよく振って混ぜ合わせ、綿棒などで患部に塗布して使用します。
ただしイオウは肌を乾燥させる力が強いため、副作用として赤みやかゆみを伴う場合があります。そのため、洗顔後はしっかりと保湿ケアをおこない、イオウ成分配合の化粧品は広い範囲に使うのではなくニキビの患部のみに塗布するようにしましょう。
皮膚科などで処方されるイオウの成分を含む外用薬にイオウカンフルローションというのがあります。これはイオウと、更におだやかな消炎・鎮痛作用が見込めるカンフルを含有するローションです。
こちらもニキビ治療において高い効果が得られますが、乾燥作用が強いため乾燥肌の方は注意が必要です。
使用する際は自分の肌に合うかどうかと、使用上の注意を必ず皮膚科医に確認のうえ使用するようにしましょう。
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